それまではシスティーナに遠慮してグレンへの恋を諦めていたが、この事件で考えを改め正々堂々恋のライバルになることを宣言した。
また、娘がグレンに惚れていることを見抜いており、その恋路を応援している。
神がかり的な戦勝を収めた後、『最後の鍵』計画によって帝国軍幹部が軒並み戦死していたことから、ミラーノでの戦闘『炎の一刻半』における戦功を鑑みた女王の勅命で《魔術師》へ再任、同時に元帥へと任命されフェジテでの最終戦における総司令官を務める。
二反響唱を超える三重唱を使いこなし、ただ一言の呪文改変で3つのB級軍用魔術を発動する。
現在の名前は彼女が救えなかった少年からとってつけられたもの。
おっとりとした雰囲気とは裏腹に、抜け目のないところがある。
本名は リーゼリット=ルチアーノ。
聖人のような人格者。
危険なところに戻ってくる甘さと強さがシスティーナらしいなと思ったので。
最終決戦を前に固有魔法として創った義眼の移植という難題をセシリアに依頼、無事に成功を収めた。
隔世遺伝で《無垢なる闇の巫女》の力を生まれ持ってしまったため、8年前に死んだことにして別人としてアルザーノ帝国へ送られたのだが、魔術祭典の直後にジャティスの指示で誘拐され、《邪神兵》招来の儀式に利用されてしまう。
学校の行事などで遠出するときは、必ずと言っていいほど女子風呂への覗きを敢行するという思春期の男子らしい行動をとっているが、成功したことはない。
マックス=ローガン 城塞都市ハノイに駐屯する帝国東部カンターレ方面軍第二師団・第三駐屯兵団の兵団長。
フォーゼル=ルフォイ=エルトリア 学院の魔導考古学教授。
魔術学院の第366期卒業生。
その後は魔術能力を取り戻すためにどこかの法医院に入れられたとされ 、魔術祭典開催と同時期に奇跡の快復を遂げ、サイラスの後任の特務分室室長に就任する。
しかし、つい最近までほとんど勉強していなかったので学力は低く、座学試験はコレットと並び下位の355点で55位 だった。
しかし、リィエル奪還の際にはグレンの教えを教訓に立ち回り、フランシーヌと共に露払いの役目を成し遂げた。
長髪で鷹のように鋭い目つきを持つ、22、3歳の青年。
経歴の低さからグレンのことを毛嫌いしているが、当のグレンには「ハーなんとか先輩」など適当な名前で呼ばれ相手にされていない。
領地は水も空気もよく、とても過ごしやすい所として有名。